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土星探査機カッシーニとそこから放出されたホイヘンス・プローブによって、土星の衛星タイタンにメタンの湖や海が発見され、最近では太陽系からわずか39光年の距離にある赤色矮性トラピスト1の周りにも、生命が存在できる可能性のある惑星が発見された。そこで生まれているかもしれない地球外知的生命体は、洞窟壁画を描いた人間がそうであったように、その初期の段階から何らかの芸術的な活動を行っているに違いない。逆にパイオニアやボイジャーのような太陽圏外へと飛行する宇宙機に芸術作品を搭載することができるとすれば、僕らは一体どのような作品を制作することができるのか。人間を前提としてきた既存の芸術の枠組みを超えて、人間を前提としない、他者のための芸術を僕らは制作することができるのか。芸術における観測問題、人間原理を僕らは超えることができるのか。
今回の出版記念イベントでは、ゲストとして地球生命の起源やアストロバイオロジー(宇宙生物学)を専門とする2人の研究者をお迎えし、「地球外生命」に関する最新の研究の動向を伺いながら、そこから生まれる新たな芸術の可能性をさまざまな観点から思索(スペキュレート)する。科学も芸術も、そのフロンティアを目指す気持ちは同じである。科学者の広範な探究心や好奇心を、美や芸術の未来と交錯させることで、美術やデザインの想像力を、少しでも押し広げていきたい。 <詳細> ・日時:2017年4月9日(日) 14:00~15:30(開場13:30~) ・登壇者: 青野真士 関根康人 久保田晃弘 ・定員:110名様 ・場所:青山ブックセンター 本店、大教室 電話 03-5485-5511 受付時間 10:00~22:00 参加費:1,350円(税込) ・申し込み方法:以下の詳細ページをご覧下さい。 http://www.aoyamabc.jp/event/seimeitaiart/ <参考> 『遙かなる他者のためのデザイン』詳細ページ http://www.bnn.co.jp/books/8517/
※掲載情報について |
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