浜口陽三展 時の輪郭

浜口陽三展 時の輪郭

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2017113()1224() 終了しました
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 点の集積で彩られる画面──。
銅版画家・浜口陽三(1909-2000)の作品を間近で見ると、小さな点が寄り集まって色面を構成していることがわかります。一見すると筆で絵具を置いたような、ずっしりとした、しかしどこか手触りのよさそうな絵肌。
 浜口が情熱をかたむけたカラーメゾチントという技法──銅板の表面に、インクを詰めるための無数のまくれ(きず)をつけたのち、図柄を描き出すためにまくれを磨く。それを黄、赤、青、黒の版を4 枚つくる──は多大な時間と
労力がかけられています。
 本展では銅版画約45 点と作品の細部を拡大した展示をします。何倍にも引き伸ばしたことで見えてくる貝の神秘的な形や、毛糸の柔らかな質感をご堪能ください。
 私たちの気がつかなかった、静謐な作品の物語るささやかな声に、耳をすませてみませんか。

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