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書物と知 Ⅱ
第2回:「現代アメリカ神話」 阿部珠理 日時:2017年11月11日(土)14:00~16:30(開場13:30) 受講料:一般:2500円 会員:2000円 学生:1000円 学生会員:500円 当日会場にてお支払をお願いします。 会場:自由が丘コンテンツ・ラボ 詳細・お申し込み:下記の東京自由大学HPより https://www.t-jiyudaigaku.com/講座-ゼミ-シンポジウム/書物と知-2-第2回/ アメリカは、いまだに「アメリカン・ドリーム」の幻想の中に生きている。自由で平等で公正な社会を国家理念とし、万人が努力すれば成功を勝ち取れるとそこでは信じられてきた。だが歴史を通暁すれば、アメリカが植民地時代より、「格差社会」であったことが明らかになる。白人とインディアン、ピューリタンと非ピューリタン、南部貴族と黒人奴隷、ワスプと非ワスプ、泥棒貴族と労働者のコントラストは、あまりに明瞭な光と影の世界であり、一方が他方の迫害と搾取の上に富を築いてきたこと、つまりアメリカは「他人の不幸は我が身の幸福」を如実に実現してきた典型的な社会である。トランプ現象の淵源にある格差社会の構図と、アメリカ神話の真実をアメリカの歴史から読み解きたい。 阿部珠理 Abe Jyuri アメリカ先住民研究者。福岡県生まれ。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院修了後、同大学院助手、香蘭女子短期大学助教授を経て、立教大学社会学部教授。アメリカ先住民研究、マイノリティ研究を展開し、ラコタ族と深い親交がある。著書に『アメリカ先住民の精神世界』『アメリカ先住民:民族再生にむけて』『大地の声:アメリカ先住民の知恵のことば』『ともいきの思想:自然と生きるアメリカ先住民の「聖なる言葉」』『メイキング・オブ・アメリカ:格差社会アメリカの成り立ち』など。 本イベント提供者
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