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大きな建物が遺した小さなカケラたち
建物は、時が経てば解体される運命にあります。本展で紹介する大小数百点に及ぶ建物のカケラは、現役の歯科医師である一木努(いちきつとむ)氏が収集した個人コレクションの一部です。一木氏は、約900ヶ所もの解体現場に足繁く通い、解体されゆく建物のカケラを約40年間にわたり収集されてきました。そのコレクションは、三菱1号館、鹿鳴館、帝国ホテル、巣鴨プリズン、浅間山荘、美空ひばり邸など、有名建築家の作品や時代を物語る建物のカケラの宝庫です。今回は、一片のカケラに凝縮された建物の質感を多くの方に実感していただくため、貴重な資料の一部に触れることができます。建築に対する専門的な興味だけでなく、オブジェとしてカケラを鑑賞する美術的な興味など、大きな建物が遺した小さなカケラたちは、私たちに無限のメッセージを投げかけてくれることでしょう。 写真左:旧美空ひばり邸 鉄扉部分 写真右:旧聖路加国際病院 外壁テラコッタ
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