eラーニング専門イベント「eラーニングアワード2016フォーラム」が10月26日から始まった。28日までの3日間、東京都千代田区のソラシティにて、セミナーなどさまざまな催しが行われる。初日の26日には、「日本e-Learning大賞」の表彰式も行われた。

　「日本e-Learning大賞」は、優れたeラーニング事例を表彰するもので、2016年で13回目となる。頂点となる最優秀賞には、スタディプラスの「Studyplus」が選ばれた。「Studyplus」は、勉強の記録を付けて自己管理したり、勉強仲間を作りお互いに励まし合って学習を継続できる、学習管理プラットフォームだ。スマホアプリでサービスを提供しており、現在高校生を中心に180万人超が利用しているという。

　そのほか、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、総務大臣賞、厚生労働大臣賞の計5つの賞が表彰された。審査委員長を務めた福原美三氏（明治大学 特任教授）によると、各大臣賞は「多彩な作品から各省庁の観点で選ばれた」とのこと。さらに、20の特別部門賞も発表されている。受賞者は以下のとおり。企業・団体名、サービス名表記などはすべてそのまま記す。

◆日本e-Learning大賞
　スタディプラス株式会社
　学習管理プラットフォーム「Studyplus」

◆経済産業大臣賞
　TANREN株式会社
　「昨日の私を超える！ナレッジシェアアプリTANREN」

◆文部科学大臣賞
　広尾学園、NPO法人Asuka Academy
　グローバルなOERコンテンツを活用した次世代アクティブ・ラーニングの取組み

◆総務大臣賞
　株式会社MetaMoJi
　MetaMoJi ClassRoom～子どもの成長や授業内容に応じて使えるリアルタイム授業支援アプリ

◆厚生労働大臣賞
　一般財団法人操風会　岡山旭東病院
　医療現場に特化したeラーニングシステム～シミュレートによる緊急時・急変時の対応精度の向上～

◆特別部門賞
・EdTech特別部門賞
　第一学院高等学校　株式会社ウィザス
　「教室での授業を超える、タイプ配信授業実現への挑戦」

　株式会社コードタクト
　ブラウザだけでカンタン協働学習・アクティブラーニング

　株式会社しくみデザイン
　クリエイティブシンキングの力を育むアプリ「Springin'」

・アクセシビリティデザイン特別部門賞
　神戸大学大学院保健学研究科
　精神障がいを持つ方でも、使いやすい・学びやすいword2010e-ラーニング

・アクティブラーニング特別部門賞
　株式会社Findアクティブラーニング
　ウェブで授業見学Find！アクティブ・ラーニング

　株式会社マピオン
　アクティブラーニングマップ

　立命館守山中学校・立命館守山高等学校
　生徒が作る学習プラットフォーム。立命館守山RICS

・オープンエデュケーション特別部門賞
　国立大学法人　北海道大学
　OERを活用した教育改善を推進する北海道大学オープンエデュケーションセンターの活動

・グローバル特別部門賞
　Axissoft Corporation
　VODBOX

　MEDIOPIA TECH Corp.
　クラウド基盤SaaS型Eラーニングプラットフォームサービス「KNOTZ」

　SIGONGMedia Co., Ltd.
　Innovative Smart Learning Platform:i-Scream S

・コールセンター特別部門賞
　三井住友海上火災保険株式会社
　「三井住友海上コンタクトセンター3年大学」～ありがとうが溢れる日本一のコンタクトセンターを目指して～

・シミュレーション特別部門賞
　広島大学学習工学研究室
　シミュレーションによる誤りの可視化システム Error-Based Simulation

・プログラミング教育特別部門賞
　株式会社for Our Kids
　さわれるプログラミング教材ロボット「PETS」

　キラメックス株式会社
　TechAcademy～オンライン学習システムで世の中のエンジニア不足を最速解消～

・ヘルスケア経営特別部門賞
　エルゼビア・ジャパン株式会社
　すべての医療従事者のための医療安全研修e-ラーニングツール「SafetyPlus」

・介護教育特別部門賞
　株式会社みらい町内会
　しるべ倶楽部

・看護教育特別部門賞
　株式会社メディカ出版
　臨床看護のeラーニングCandYLink―学ぶ人も教える人も実践が変わる！―

・教育ビッグデータ特別部門賞
　株式会社デジタル・ナレッジ
　LMSの拡張機能として作成した正誤情報に着目した「弱点タグクラウド」

　九州大学基幹教育院ラーニングアナリティクスセンター
　デ ータドリブンな教育改善を支援するM2B（みつば）システム