千葉県柏市・鎌ケ谷市の海上自衛隊 下総航空基地は10月29日、基地内を一般に公開。滑走路や格納庫前で海自・陸自・空自の機材を展示したほか、1948年に米軍が建設した「下総クラブ分館」や、売店・食堂・コンビニ・居酒屋が入居する厚生センターなども公開した（写真30枚）。

「3～4年前は、航空ファンや軍機好きのイベントという雰囲気だったけど、最近は親子やファミリー、カップルの姿が増え、来場者数は年々増えている感じ」（同基地スタッフ）というだけあり、模擬店やミニチュア列車などは、親子やファミリーたちの行列ができ、にぎわった。

南北約2000mの滑走路（01/19）を持つ下総航空基地は、その東側に格納庫、中央グラウンド、官舎などを構える。そのなかの下総クラブ分館は、GHQ時代の名残ともいえるが、2年後には撤去される見込み。

「下総クラブ分館は、米軍占領下の昭和23年に米軍によって建設され、昭和35年までの約12年間、ダンスホール、喫茶店、ビリヤード場等として米軍が使用しました。その後、昭和35年の基地全面返還を受け、当時の白井術科教育隊（現第3術科学校）が建物を引き継ぎ、現在に至ります。これまで会議場として、また隊員クラブ、居酒屋等の隊員の更生施設としても使用してきたこの下総クラブ分館は、建物の老朽化が進み、平成27年3月末をもって建物が使用停止となり、その後、平成30年度に撤去される予定です」（同基地史料室）

厚生センターには、この史料室のほか、デイリーヤマザキ 下総航空基地店、食堂・居酒屋 PoEmU、海鮮居酒屋 はなの舞、有田理髪店などが入っている。ラーメン、炒飯、定食物、焼き餃子などの文字が並ぶ PoEmU では、ラーメンなどが11時すぎに売れ切れ。「飲み放題1時間30分 Aコース（ビールOK）2000円 Bコース（ビールNG）1500円」などの手書きメニューもあった。全国展開するこうしたコンビニ、居酒屋チェーンの公式サイトで店舗検索しても、“下総航空基地店”は表示されなかった。

また、厚生センターの掲示板には、「婚活＆住宅 相談会を開催いたします！ 個別相談の為、プライバシーも安心です♪　この機会にぜひご相談くださいませ」といった張り紙もあった。