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【特集】デジゲー博2016で編集部が注目したインディー作品/ブースまとめ

2016年11月13日に秋葉原UDXにて行われた、同人・インディーゲーム関連専門の展示即売会「デジゲー博」。日本の各地から多くのインディーゲームが集まるイベントの様子と、ピックアップした同人・インディーゲームをレポートします。

同人・インディーゲーム関連専門の展示即売会で、今回が第4回の開催となるデジゲー博。会場は回を重ねるごとに賑わいを見せており、特に今回は各種のVRヘッドセットが広く一般に流通しはじめたのを反映したのか、自転車創業の『星の欠片の物語』、狼と香辛料の著者である支倉凍砂氏が手がける『Project LUX』、Project ICKXの商業タイトルにも比肩するグラフィックのフライトゲーム『Concept Model 1- VR Preview -』、そして意外な所からの参加ともいえる株式会社サイゲームスの『AGE AGE VR』など最初から最後までプレイ待ちの人が途切れることがないような盛況を見せていました。

もちろんそれ以外のインディーゲームも数多く展示されていたデジゲー博。そんな中から編集部が独断でピックアップした、VR以外のタイトル・ブースを紹介します。

■ winter clown works『Merkava Avalanche』

winter clown worksが制作中の『Merkava Avalanche』は、チャリオット型の巨大ロボが激しくぶつかり合うPC向け3Dメカアクション。その特異ながらも魅力的なビジュアルイメージから想像されるように、手持ちのランスによるチャージを主体とした戦闘が行われます。本作は映画的な演出を求め、プレイ中殆どのUIが表示されない特殊な仕様へと挑戦しています。

試遊した限りではまだ挙動、特に巨大ロボの衝突が及ぼす重量感や操作性などに調整が必要であると感じたものの、概ねゲームの基礎は完成されている雰囲気で今後に期待したいタイトルです。本作は2016年11月13日にSteam Greenlightへ登録も行っています。

■ Harukana Game『Princess Defense 2(仮)』『Princess Defense』

Harukana GameはPC/Android/iOS向けに開発中の、タワーディフェンスタイトル『Princess Defense 2(仮)』をプレイアブルの形にて出展していました。本作は一般的なタワーディフェンスゲームに近かった前作と異なり、3Dマップを自動で進行していく主人公の可愛らしいお姫様を、周囲のユニットをタップで移動させて守っていくゲームとなる模様です。2017年冬に発売予定の本作は開発初期とのことで、内容はまだ未知数ですが、無事完成することに期待しましょう。

また、既にSteam GreenlightにてGreenlitしている前作『Princess Defense』のPC版については、1月以内のリリースを目指しているとのことです。

■ tomeapp『Valley Ball 2on2』『PRINCIPIA: Master of Science』

中世ヨーロッパの有名科学者となり偉大な研究成果を残すために他の科学者としのぎを削るシミュレーション『PRINCIPIA: Master of Science』をSteamにて早期アクセス実施中のtomeappは、バレーゲーム『Valley Ball 2on2』をPC向けに頒布。こちらは1994年に、当時、国民機とも呼ばれたNECのパーソナルコンピュータ「PC9801」シリーズ向けにリリースされたフリーソフトを現行PCへと移植したもので、ダウンロードアドレスやシリアル番号の書かれたカードの形式で頒布されていました。

可能ならば本作は通信対戦のサポートのプランもあったようですが、間に合わなかったとのこと。なお、『PRINCIPIA: Master of Science』の今後のアップデート予定については、11月中にSteam上で告知予定となっています。

■ みょふ~会『四季の狂剣・神無絶景』

みょふ~会『四季の狂剣・神無絶景』は滑らかなアニメーションで展開する簡単操作の対戦アクション。同様にアニメーションするノベルパートも備えています。本編は前編・後編が既に制作されており、今回のデジゲー博では、2016年夏にリリースされた追加ディスクと、全てを纏めた完全版が頒布されていました。ゲーム内容は動画を見ていただいた方が早いのではないかと思いますが、LDゲームや、1990年代中盤に各機種で度々リリースされたアニメーションを魅せることを主目的としたような対戦ゲームを、しっかりとアクション性のある、彼我の動作の流れが分かる形のゲームとして再構成したような内容となっています。

ユニークながらも、ゲームを彩る物語を含めて各部に気合が入った印象の本作ですが、既に様々な方面でサポート終了も発表されているFlashにて制作されているそうで、他エンジンへのコンバートも現状は非常に困難であるとのこと。Steamなどへの進出はかなり大変な模様ですが、ぜひとも頑張って欲しい所です。

■ 山田屋『SoulSaber 1.5』『SoulSaber 2』

山田屋が頒布していたPC向け新作ACT『SoulSaber 1.5』、及び旧作『SoulSaber 2』は美麗なモデリングの美少女やメカが戦う、最大3vs3の3D対戦アクションシューティング。美少女キャラクターはダメージを受けると服が破損、かなり大胆に肌があらわになってしまうお色気要素も特徴でした。しかしながら、サークルさんの話では、近年、売上が足りずに一度活動継続の危機に陥ってしまったそう。

一方、現状の時点でも同シリーズは海外のユーザーの割合が非常に多いとのことで、ユーザーとしては大幅な売上の見込めるSteamへの進出など含めて、より安定した制作活動が行える様になることを願いたい所でしょう。なお、Steam進出についてはSteamworksAPIへの対応についての資料不足や、決して得意ではない英語圏向けサポートのこれ以上の増加が想定されるのが大きなネックとなっているようで、手厚いサポートを行ってくれるパブリッシャーを求めているようでした。

■ 株式会社ウェブテクノロジ

デジゲー博の大半は個人やそれに類する小規模インディーデベロッパーで構成されていますが、そんな中、アニメーションツール「OPTPiX SpriteStudio」を手がける株式会社ウェブテクノロジが出展を行っていました。「OPTPiX SpriteStudio」のインディーデベロッパーへの営業を兼ねての出展という、同社のブース。元ケイブのクリエイターが手がけ、元ZUNTATAの小塩広和氏が音楽を担当する、「OPTPiX SpriteStudio」を用いたSTG『ローリングガンナー』のステージ4までプレイ可能な開発版が展示されていました。

余談ですが、「OPTPiX SpriteStudio」はインディーデベロッパーNigoroが開発中の『LA-MULANA 2』でも採用されており、その縁でNigoroによって制作されたという同ツールのステッカーはレトロゲーム好きなら思わずニヤリとしてしまうパロディーの山となっていました。

■ Rabbit Soft Worker's『Secret design of the HEARTS-DREAMDROPS-』『LOST WORD』

MSXと言えば、1983年にマイクロソフトと当時のアスキーによって提唱されたパーソナルコンピュータ規格で、古いコアゲーマーの中にはその後、7年近くに渡って各社からリリースされた数々の機種にお世話になった方も多いのではないでしょうか?Rabbit Soft Worker'sでは、1990年にリリースされた「MSX turboR」規格機実機で動作する対戦型ガンシューティング『Secret design of the HEARTS-DREAMDROPS-』を展示・頒布していました。相手と同画面で展開する対戦ガンシューティングという中々ユニークなゲーム性に加えて、力の入ったグラフィックと可愛らしいキャラクターはMSX実機での動作デモであることも加えて、目を惹くものとなっています。

同サークルでは「MSX turboR」規格機向けの新作『LOST WORD』も製作中とのことですが、今回のデジゲー博では間に合わなかったようで、展示はなされていませんでした。ちなみに同サークルは作品について、現行PCでも動作するように、エミュレータ形式などでのリリースを度々ユーザーから要望されるとのことでしたが、現行PC上で動作させるならば、ネイティブ形式で移植したい旨を語っていました。

■ SOLDIER STORAGE『PRINCESS NIGHT -プリンセスナイト-』

かなり広めのテーブルで展示が行われていたSOLDIER STORAGEの『PRINCESS NIGHT -プリンセスナイト-』は声優の畠中愛さんが原案のAndroid/iOS向けのノベルゲーム。童話の主人公たちが織りなすダークな物語が展開する本作は全7章、全てフリーウェアの形での配信が予定されています。

ブースでは、キャラグッズの販売や人気投票などが行われ、出演声優が道行く人へと呼びかけをしているなど、いわゆる同人ゲーム的な色の強いインディーならではの活気の強さを見せていました。

■ 多次元クロック『ManaCollect 2nd』『ManaCollec t』

SteamにてFruitbat FactoryよりPC向けに『ManaCollect』をリリース中の多次元クロックは、『ManaCollect』の続編となる『ManaCollect 2nd』のPC向けネットワークテスト版を出展。新たにネットワーク対戦機能を搭載した『ManaCollect 2nd』は前作同様の対戦型マインスイーパとなる模様です。テスト終了となる2017年3月末までには一通りの機能やCPU戦を実装し、オフラインでのプレイも可能とする他、本作では多言語対応についてゲーム内での切り替えが可能となるとのことでした。

なお、現在英語版のみがSteamにてリリース中の『ManaCollect』への日本語収録についてはパブリッシャーの対応待ちの部分も多く、予定はあるものの具体的な時期は不明となっています。また『ManaCollect』についてはHD化アップデートの予定もあるようです。

■ 京ゆに『Shift Shooter』『TERA』『太陽人間』『Machine Clad』

京都近辺のUnityユーザーのコミュニティという京ゆにでは、それぞれ別の個人制作のタイトルが4本展示されていました。Android/iOS向けフリーソフトの『Shift Shooter』は弾幕をレーザーで破壊しながら進めていくシューティング。『TERA』は可愛らしいビジュアルのPC向けのRTSでこちらもフリーソフトです。

Android/iOS向けの『太陽人間』は昔懐かしの育成ゲームを思い出させるようなタイトルとなっています。

最後の『Machine Clad』は各部パーツの交換や武器の変更などによってカスタム可能なロボットを用いて、縦横無尽に飛び回りながら1on1やミッションで戦う3Dアクションシューティング。本作は月額式クラウドファンディングサイト“Enty”にて開発資金の調達を行っている模様です。

■ ONION Software『Hot Soup Processor』

最後にお送りするのは1995年より長年日本のインディー開発者の始めの第一歩を支え続ける、インタープリタ型の“子供でも理解し易いプログラム言語”『Hot Soup Processor』を展開するONION Softwareブース。『Hot Soup Processor』本体の新たな発表はないものの、10月末まで行われていた「HSP プログラムコンテスト 2016」よりピックアップしたタイトルを5タイトル展示していました。

今回取り上げることができなかった中にも、非常にユニークなインターフェースのタイトルや、数々の情熱あふれるゲームが存在しており、会場は最後まで活気が溢れていました。デジゲー博の第5回は、現在のところ2017年中に開催を予定されています。
提供元:Game*Spark

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