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絵を描くだけがアニメの仕事じゃない4人のアニメ業界人からの実践的アドバイス【AJ2017】

2017年3月25日(土)、東京ビッグサイトで開催された総合アニメイベントAnimeJapan 2017のクリエイションエリアでは、進路相談ステージとして「絵が描けなくてもできるアニメのお仕事」が開催された。
登壇したのは、司会を務めるバンダイビジュアルの成澤和也をはじめ、ぴえろの福井洋平、SuperGroupiesの伊藤菜見子、ランティスの佐橋計と、絵を描かないアニメ業界人が4名。

まず、4人がどのようなアニメ業界の職種に就いているのか、それぞれの経歴と具体的な仕事内容が語られた。

伊藤菜見子は、通販サイト「SuperGroupies」で販売している、アニメとアパレルがコラボした商品の企画制作を主に担当。アニメ作品とコラボするにあたって、アニメーターに絵を発注する機会が多いが、絵が描けなくても表現力やコミュニケーションで相手に伝えることが大事だと語る。そんな彼女は、「自分がやった仕事の成果が目の前にものとして具現化したときにやりがいを感じる」と、ものづくりの魅力についてアピールした。

成澤和也は、バンダイビジュアルの宣伝部に所属。成澤によれば、宣伝とは作品が盛り上がることであれば何でもやるのだという。キービジュアル、プロモーションビデオ、テレビCM、プレスリリースの発信、交通広告、イベント実施、企業タイアップなど、その仕事内容は多岐にわたるが、意識するべきポイントは、何よりも作品の存在をファンに知ってもらうことだと強調した。

佐橋計はランティスの宣伝販促部に所属。自身が担当したアニメCDの店舗オリジナル特典や販促イベントをスライドで紹介しながら販売促進という仕事について解説した。成澤が述べた宣伝の仕事と対比させながら、販促とはそれが販売に繋がることなら何でもやるのが仕事だと説明。店頭を盛り上げて販売に繋げるための企画を立てたりと、販促は作品の商品サイドに向き合う部分が大きいという。

アニメ制作会社ぴえろの営業部に所属する福井洋平は、自身のプロデューサー観を披露。一般に、プロデューサーはアニメの制作ラインの責任者とされるが、各社ごとに定義が異なるという。福井によれば、プロデューサーはまず何より、アイデアを出せる人、かつチームを作り、資金を集めてコンテンツを作り出すことができる人だという。そのためには、柔軟な発想と遊び心が求められる。「様々な人が携わるチームの結晶がアニメ。そのなかに方向性を定めるプロデューサーがいるんです。ぴえろの場合は、制作部と営業部のプロデューサーが二人三脚で動いています。」と、集団作業のなかでのプロデューサーの重要性と多様性を語った。

その後も、会場からの質問に対して、具体的なエピソードを交えながらアニメ業界の魅力とやりがいをていねいに紹介。「アニメ業界に入って何がやりたいのか」という明確なビジョンを持ちつづけることや、アニメだけでなく様々なことに興味を持つことの重要性など、4人それぞれから実践的なアドバイスが語られた。
終演後は大きな拍手に包まれるなど、これから業界を目指していく若者にとって、実りの多かっただろうセミナーとなった。

AnimeJapan 2017
ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト

絵を描くだけがアニメの仕事じゃない4人のアニメ業界人からの実践的アドバイス【AJ2017】
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