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【山口和幸の茶輪記】リオ五輪…まずは日本の出場枠獲得を目指し、次にだれが出るかが争点

2016年にブラジル・リオデジャネイロで開催される第31回オリンピック競技大会の出場権を争う戦いが、いよいよ各スポーツで本格化。自転車競技でも日本は総力を挙げて国別出場枠を取りにいく。今回はロードレースの五輪参加資格を解説してみたい。

リオ五輪や2020年の東京五輪で開催される自転車競技は4種目ある。ロードレース、トラックレース、MTB、そしてBMXだ。まずはロードレースに関する参加資格制度と代表選手選考基準を見ていきたい。五輪におけるロードレースは個人ロードレースと個人タイムトライアルの2種目が行われ、男女同一種目数の五輪ルールに則ってそれぞれ開催される。

男子はホスト国2枠を含む144選手、女子はホスト国2枠を含む67選手が全体の出場枠。1カ国の最大枠は男子5、女子4だ。この限られた出場枠をめぐって現在も世界のロードレースで各国のせめぎ合いが行われている。
まずは男子。第1基準として国別のワールドランキングで1~5位に5枠、6~15位に4枠が与えられる。次に各大陸別の国別ランキングで1位に3枠、2~4位に2枠が与えられる。このランキングは2015年1月1日~12月31日までのレースの成績が反映される。

ちなみにワールドランキングで5枠を獲得した国が大陸ランキングで別に枠を獲得しても、最大枠は5と決められているのでそれ以上増えることはない。また、ここで言う国別ランキングとはそれぞれの国の上位10選手の得点合計で順位づけられる。それゆえ、もし五輪出場枠だけを重視した場合、各国は10選手に得点を集約したほうが有利となるのだ。

さらに2015年の大陸別選手権で1~2位に入った選手の国にも最大1枠が与えられる。男子ロードの場合、アジア選手権はすでに終了し、日本は3位が最高位だったのでここでの出場枠獲得を取り逃している。
女子の場合は参加資格制度がちょっと異なる。国別のワールドランキングで1~5位に4枠、6~13位に3枠、14~22位に2枠が与えられる。各大陸別の国別ランキングでの出場枠は設定されていない。ランキングの基準となるのは2015年6月1日~2016年5月31日までのレースの成績が反映される。ここがまず男子と違う。

そして注目すべき点がある。各大陸選手権女子ロードの優勝者の国に1枠が与えられるのだが、2016年5月31日以前に開催された直近の大会の結果が適用される。アジアの場合、アジア選手権は2016年1月23日に伊豆大島で開催されるので、一発勝負で勝った選手の国に五輪枠が与えられるのだ。日本が地元開催を誘致したのは言うまでもない。

さて現状のランキングで日本の五輪枠獲得の見込みはどうなんだろうか? 男子は、国別ワールドランキングで得点なしのランク外(以下すべて8月31日現在の順位)。ここでの獲得は現実的に無理だ。アジア選手権では獲得できなかったので、残すはアジア大陸ランキングにかかる。アジア1位は1337点のイラン、2位は476点のカザフスタン、3位は448点の日本、4位は276点の韓国。過去の大会と同様に日本はここで2枠を獲得できそうだ。
そして女子。萩原麻由子がジロローザ区間優勝などで166点を獲得しているので、日本は国別のワールドランキングで207点の23位だ。22位のキューバは228点で、これを逆転すれば一気に2枠を獲得できる。また2016年1月のアジア選手権(伊豆大島)で1位になれば1枠をゲットできるのだが、ワールドランキングで獲得した枠が上限という別ルールがあるので、3枠となることはない。でもとりあえず1月23日のアジア選手権女子ロードで1枠を確保しておきたいところだ。

こうして日本が総力を挙げて獲得した代表枠は、次にだれがそれを獲得するかという段階に移行する。かつては選考会での一発勝負だったが、最近は日本自転車競技連盟が選手選考基準をあらかじめ発表している。「強化指定選手、日本代表としてふさわしい言動・態度を備えている者、強化事業への参加と強化の方針や指示に従う事を承諾した者」が大原則。さらには国際大会での実績などで選考される。
提供元:CycleStyle

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