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秋の登山を安全に楽しむためのポイント…山岳医と山岳遭難救助隊が指南

教えて!「かくれ脱水」委員会は、山岳医と山岳遭難救助隊が指南する「秋の登山を安全に楽しむためのポイント」を公開した。

山は立ち入るだけで脱水しやすい環境であり、秋の登山ならではの危険も潜んでいる。そこで、医療と救助の専門家が、山での環境リスクやその予防について解説を行った。

国際山岳医の大城委員は、秋の登山でのリスクとして脱水を挙げている。「秋といっても登山では、汗をよくかきますし、高度が上がると、ハーハーと大きな呼吸になりやすいです。吐いた息からも水分が逃げますので、脱水になりやすい」という。また、寒いと利尿作用も働き、脱水になりやすい。脱水状態になると、心筋梗塞など発症するリスクが高まるため、注意が必要だという。

大城委員は、事前に山のどこで水を手に入れられるか調べておかないと危険だとし、「秋の山登りでは、日没時間が早くなるので、水の確保は時間に余裕を持って行いましょう」と呼びかけている。

登山前の水分補給については、「水分は登る前にしっかり摂っておくこと。それから朝一回おしっこをして、登る前にもう一回おしっこが出れば、カラダに水分が循環している。それがカラダの出発準備が整ったということ」としている。「朝最低500mlは飲まないといけません。少し塩分を含んだものを飲んだほうがカラダに水分を貯めておく作用がある」とアドバイスする。

登山中の水分補給は、「日本人の登山スタイルは、だいたい25~30分歩いて5分休むか、50分~1時間歩いて10分休むかというのが多いため、それに合わせて、登りだしてからは30分ごとに200ml前後くらいずつ飲むように」と指導しているという。また、登り終わってからも水分を摂ることも重要だ。

山での脱水サインは、おしっこの回数がわかりやすいと言い、いつもと違うようなら脱水だという。「水分を幾ら飲んでもまだおしっこが出ないというのは、摂取量が足りないということ。おしっこがいつもと同じペースで出ていなければ、水分が足りないと覚えてください」と語っている。

山岳遭難救助隊の西村さんは、「山は、一回行ったとき、こうだったから次も大丈夫だということはありません。毎回、環境が違うということもある。山に登る際は、もし、こうなったら、という最悪のケースも考えて準備をしていくというのも必要」と注意を促している。

秋の山では道迷いがいちばん多いと話し、「樹林帯の葉が落ちて、登山道を覆い尽くしてしまい、ルートを見失ってしまうということがあります。すると、急斜面に近づき、滑落してしまう事故も起こります」と語る。また、夏に比べて日没時間が早くなるため、アクシデントや疲れによって行動が遅くなると、日没後に下山することになる。

西村さんは、「ヘッドライトのような照明器具を持っていない登山者は、周囲が暗くて登山道を見失い、その場から動けなくなって遭難してしまうということがあります」と話し、「最後まで山頂を目指すのではなく、引き返すということも、選択肢として持って欲しい」と続ける。

また、「自分の体力や技術に見合った山を選んで登っていただくことが一番だと思います。自分の体力以上のものを求めて、登山という長時間の運動をしてしまうと、体調不良を引き起こすことがありますし、ケガをしてしまうことも多いようです」と、秋の登山の注意点を話した。大城委員も「やはり体力に見合った登山を、ということです」と訴えている。
提供元:CycleStyle

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