11月5日、東京・新宿ピカデリーにて、映画館では珍しいかたちのアニメ音楽のイベントが開催された。「宮川彬良のヤマトーク~ヤマトサウンド編~」と題された企画で、2015年春に舞浜アンフィシアターで開催された「宇宙戦艦ヤマト2199 コンサート2015」の映像を、劇場の5.1chサラウンドで鑑賞するものだ。12月24日に「宇宙戦艦ヤマト2199 コンサート2015&ヤマト音楽団大式典2012[Blu-ray特別セット]」が発売されるのを記念したものである。
イベント当日は、シリーズの音楽を手がけ、さらにふたつのコンサートで指揮を務めた宮川彬良氏が自から登壇した。さらに氷川竜介氏をゲストに小林治氏の司会でオープニングトークと60分にも及ぶヤマトークでコンサートや作品音楽にまつわるエピソードを披露した。 オープニングトークでは、宮川彬良氏が2015年のコンサートに至る道のりを明かした。まず2012年にコンサートとしてヤマト音楽団大式典が開催されている。宮川氏にとってはすごく満足したコンサートではあったが、その際は吹奏楽での演奏だった。その後、オーケストラでもコンサートをやりたいと考えて、実現したのがコンサート2015だったという。 オーケストラを編成する際には紆余曲折があったが、最終的に劇伴の録音時のメンバーを再結集させるかたちで構成した。宮川氏は、このメンバーで出来たことに価値があったと感慨深げであった。 これに対して氷川氏が、作品のファンが聴きたいのもまさにそこだと指摘する。オリジナルの演奏で聴くこと、さらに劇伴音楽に対する究極の願望は録音に立ち会うことと話す。コンサート2015は、まさにそんな体験を感じさせる場だったというわけだ。 また宮川氏は、コンサートでは音楽会であることを強く打ち出すべきか、ヤマトの作品をどれだけクロースアップするべきかのバランスに悩んだとも。コンサートでの音楽と映像の絶妙なバランスにも大きな苦労があったわけだ。 オープニングトークの後は、「宇宙戦艦ヤマト2199 コンサート2015 追憶の航海編」の上映となった。大型スクリーンに劇場での5.1chサラウンド、ここだけの貴重な体験だ。さらにその後は、宮川氏、氷川氏、小林氏の3人による1時間を超えるヤマトークに続いた。 迫力の音楽にたっぷりのトーク、この日、劇場に訪れたファンにとっても大満足な一日であったに違いない。 宇宙戦艦ヤマト2199 コンサート2015&ヤマト音楽団大式典2012 [BD特別セット] 2015年12月24日発売 価格:13,800円(税抜)
提供元:アニメ!アニメ!
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