注目度:1.11
|
日本人は何者か。そして一体どこから来たのか__。
エッセイ、テレビ、そして映画といったさまざまなメディアを舞台に、日本という謎を見つめつづけた伊丹十三。その執拗ともいえる問いかけを浮かび上がらせる試みともいうべき『伊丹十三選集』(全3巻、岩波書店)の刊行が、いよいよ始まりました。 伊丹十三の命日に当たる12月20日に刊行された第1巻「日本人よ!」には、今から40年以上も前にテレビ放送された番組「伊丹十三の古代への旅」(1977年放送)を文章化、整理・再校正した「古代への旅」全13話が収録されています。 この「古代への旅」は日本、そして東アジアの古代へ向けられた伊丹十三の強い関心と、問題意識のひろがりを示すものとして、極めて貴重なものといえるでしょう。 この番組の制作に企画当初から関わり、生前の伊丹十三とも親交の深かったテレビマンユニオン取締役・今野勉氏と、『伊丹十三選集』の編者であり、伊丹エッセイの再評価の流れを作った編集者・小説家である松家仁之氏をお招きし、伊丹十三が生涯こだわり続けた日本と日本人、天皇、そしてテレビ・メディアとの関わりについて縦横にお話しいただきます。 【今野勉/こんのつとむ】 演出家、脚本家、テレビマンユニオン最高顧問。放送人の会会長。1936年生まれ。1959年、ラジオ東京(現・東京放送)に入社。1970年にテレビマンユニオンを創立、『遠くへ行きたい』などを演出。ドキュメンタリードラマ『こころの王国・童謡詩人金子みすゞの世界』(95年)で芸術選奨文部大臣賞受賞。ほかにイタリア賞、放送文化基金賞個人賞など受賞多数。主著に『テレビの嘘を見破る』(新潮社)、『それでもテレビは終わらない』(岩波書店、共著)など。最新作『宮沢賢治の真実』(新潮社)で蓮如賞受賞。 【松家仁之/まついえまさし】 1958年生まれ。小説家、編集者。「新潮クレスト・ブックス」の創刊、『考える人』『芸術新潮』の編集長を経て、2010年に退職。2012年に発表した『火山のふもとで』で読売文学賞受賞。2017年には『光の犬』を発表、芸術選奨文部科学大臣賞、河合隼雄物語賞を受ける(2018年)。 【開催日時】 2019年1月25日(金)19時~21時 18:15 受付開始 18:30 開場 19:00 トークイベント開始 (途中休憩をはさみ、質疑応答を予定しております。) 【開催場所】 神保町ブックセンター 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目3−1 岩波書店アネックス1F TEL:03-6268-9064 【主催】 神保町ブックセンター 【共催】 岩波書店 本イベント提供者
|
|