【9月5日 - 9月26日開講】専門家から学ぶ3週間の "おそい” 読書体験 書籍:「読書について」(ショーペンハウエル著) 講師 : 山野弘樹 (哲学者)

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1) 本講義の内容
講義の概要
 ドイツの哲学者アルトゥール・ショウペンハウエル(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)晩年の著作、『パレルガ・ウント・パラリポーメナ』(1851年)の一部である『読書について』(岩波文庫、1960年初版)を三週間で読みます。  岩波文庫の『読書について』には、「思索」、「著作と文体」、「読書について」の三篇が収録されています。本講義においては、より理解のしやすい順番を考慮して、まずは「読書について」から読み始めていきます。

 さて、2020年を迎えたいま、なぜこれほど昔の本を読む必要があるのでしょうか? その理由は、非常に簡潔に述べるならば、「〈新しいこと〉が書いてあるから」と言えるでしょう。『読書について』という本は、端的に「読書」について書いてある本なのですが、ショウペンハウエルが「読書」(さらには「読者」や「作者」)に対して示す洞察は――驚くべきことに――現代においても全くその輝きを失っておりません。

 私たちは小さい頃から「本を読みなさい」と言われます。ですが、ショウペンハウエル曰く、「単にたくさんの本を読んでいればいい」というわけではないのです(!)。それでは、私たちはいかにして、〈真の知性〉を獲得することができるのでしょうか? さらに、(偏差値では決して測れない)本当の意味での〈賢さ〉とは、いったい何なのでしょうか? 本講義においては、『読書について』という著作を熟読することを通して、今後の人生をより豊かにするための〈読書法〉‐〈思考法〉を、受講者の皆さまに提示したいと思います。

2) 講師からのメッセージ
はじめまして。東京大学で哲学を研究している山野弘樹と申します。普段はポール・リクール(Paul Ricœur, 1913-2005)という現代フランスの哲学者の研究をしているのですが、「より多くの方々に哲学の意義と魅力を知ってもらいたい」という思いのもと、一般の方向けの哲学イベントも数多く主催しております。
 私は大学時代に『読書について』を読んだことをきっかけに、哲学の世界へと足を踏み入れました。それ以降、数多くの哲学書を読破することを通して、「批判的読解力」や「論理的思考力」を獲得してきたのですが、今回の講義では、私が東京大学で体得した〈読書の方法〉および〈思考の方法〉を、受講者の皆さまにご提示したいと思います。 
 「これまで一冊も哲学書を読んだ経験がありません!」という方でも大丈夫です。〈メタ思考能力〉を向上させたいすべての方(中高生・社会人・シニア世代の方)のご参加を、心よりお待ちしております。

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