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マンガアプリ「ピッコマ」待てば0円、広告なしで実現するマンガ文化への貢献 今夏には動画サービスも

4月17日、電子マンガサービス『ピッコマ』の事業発表会「ピッコマものがたり2018」が開催された。
サービス開始から2年で国内漫画アプリダウンロード数2位に上り詰めた同サービスの発展の経緯と今後の展望に加え、「待てば?0」「広告なし」という独自のビジネスモデルに込められたマンガ文化への思いを、金在龍(キム ジェヨン)代表取締役社長が語った。

「ピッコマものがたり2018」はピッコマ2周年を記念し、初の事業発表会として開催された。会場となったTOHOシネマズ六本木には出版関係者、漫画家、メディア関係者など約500名が招待された。


事業説明のプレゼンテーターは全てピッコマの運営母体であるカカオジャパンの金氏が務めた。ピッコマはLINEマンガやジャンプ+など数あるマンガアプリの中で後塵を拝する形で2016年4月20日にスタート。
マンガ単行本1巻を各話毎に分割し特定時間が経てば1話が無料で読める新規モデル「待てば\0」によって急速に成長し、現在ではApp Storeブックカテゴリー売上ランキングでLINEマンガに次ぐ2位を維持している。

「待てば\0」は、毎日続きを楽しみに待つことでマンガにお金を払う習慣のない人たちにマンガを好きになってもらいたい、という思いから生まれたビジネスモデルで、マンガ雑誌の発売を発売日前日に『奇跡的にもう並んでるかも』と本屋に行くくらい心待ちにしていたという金氏の原体験に基づくものだという。

ユーザーアンケートによると82.8%のユーザーがピッコマを毎日起動しており、起動するきっかけは80.9%が待てば\0チャージ完了タイミングであるという。このように毎日マンガに触れるシステムを作ることでユーザーが作品のファンになり、最終的に課金してマンガを楽しむようになるというビジネスモデルになっている。

この作品を第一に考える姿勢を金氏は「作品ファースト」と呼ぶが、その姿勢はその他の運営方針にも見られる。アプリ内の作品紹介バナーはテンプレート化せず作品ごとにデザインする、TVCMではピッコマというプラットホームではなく作品そのものの魅力を伝える作りにする、などの工夫をしているが、そのためデザイナーやCMスタッフは全員該当作品を読み込み、セリフやキャラクターなどどこに重きを置くかの議論を重ねた上で制作に臨むという。

またピッコマにはアプリ内の広告表示が一切ないが、これも作品を楽しむのに集中してもらうためであり「マンガを楽しんでもらうためのアプリなのに、ゲームなどマンガ以外のものの広告を入れるのは正しいのか?」という金氏の考えによる。

ピッコマの想定ユーザー層は「子供の頃はマンガを読んでいたが、成長に伴い漫画から離れてしまった人」としており、その理由を「既存のマンガファンは紙媒体や電子媒体でマンガにお金を払う習慣のある人たち。彼らの購買を邪魔したくなかった」と語る。
ピッコマのミッションは作品と新規のマンガ読者をつなげ、価値ある作品にはお金を払うという習慣をつけてもらうことであり、今後もいい作品が生まれる環境づくりをすることだという。

仮に広告を導入すると毎月1億円程度の売上になるが、現状その予定はないという。愚直にも思えるマンガ文化への姿勢だが、その理由を「『ドラえもん』や『銀河鉄道999』など、子供の頃に触れたマンガやアニメの主人公のものの考え方は、今も自分に影響しています。マンガを好きになってもらうという目標から逃げたり諦めたりしないのは、彼らの影響かもしれません」と語った。


ピッコマものがたり2018では他に京都精華大学マンガ学部との共同プロジェクト紹介や、ピッコマでの売上やユーザーからのハートの数、毎日の閲覧数の3部門で作品を表彰する「ピッコマAWARD2018」の授賞式、2018年夏リリース予定の動画サービス「ピッコマTV」のサービス紹介などが行われた。

ピッコマTVではオリジナルコンテンツの第1弾としてマンガ『聖☆おにいさん』の実写ドラマが先行独占配信される。会場ではイエス役の松山ケンイチ、ブッダ役の染谷将太、監督の福田雄一、プロデューサーの山田孝之によるコメントムービーが上映された。
またアニメ分野に関してはこれまで『王様ゲーム The Animation』『奴隷区 The Animation』等の作品に出資しているが、今後も作品への出資は継続するという。

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]

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