エアウィーヴは、“美容”睡眠研究プロジェクト記者発表会を6月21日、都内で開催した。

発表会には、睡眠検証参加者として生田絵梨花さん、伊藤万理華さん、桜井玲香さん、白石麻衣さん、西野七瀬さん、若月佑美さんの6人が乃木坂46より参加した。なお、プロジェクトには乃木坂メンバー含めキャビンアテンダント、看護師、美容師などの女性計76名が参加している。

■「化粧ノリがよくなった」

参加者は、“美容”睡眠研究プロジェクト内で3月下旬から5月下旬まで約2カ月の間エアウィーヴを使用した。活動量による睡眠の客観的測定をするべく、アクチウォッチと呼ばれる腕時計型の計測器を利用。また、様々な角度からアンケートなどを行った。

この日出席したメンバーは「目覚めがスッキリ。体が軽くてスッと起きられるようになった。肌荒れもなくなって化粧ノリがよくなった」「朝起きた時からだが軽くなった」などエアウィーヴの効果に満足している様子だった。

■過剰な食欲を抑える

今回の実験を監修したのは早稲田大学スポーツ科学学術院の内田直教授だ。

睡眠時間は3月が6時間20分だったのに対し、5月は6時間5分と短縮した。これは日照時間の変化によるものであると内田教授は推測した。しかし、睡眠時間が短くなっているのにも関わらず、寝ている最中に目がさめる中途覚醒が少なくなり、体動も減少したというデータが出た。

「より深い安定した睡眠が得られ、効率的に疲労が回復されている」と内田教授。

また、レプチンと呼ばれる食欲を抑えるホルモンの分泌量も測定した。本来睡眠が不足している場合、レプチンの分泌は減る傾向にあるが、睡眠時間が短縮されている中、レプチンの分泌は統計的に増加し、過剰な食欲を抑えることができていた。

■世の中の女性のためになった

「アンケートでも肌の状態が良くなるという結果が出て、これらの生理学的変化の結果が現れているように思われた」

エアウィーヴの睡眠が、アクティブな女性の生活をサポートすることを証明する、有力な結果となったと内田教授は締めくくった。

日本睡眠学会睡眠医療認定医の千葉伸太郎先生も、「肌と美容は私にとっては遠い世界だったが、科学的に（関係性が）証明できることがわかった。世の中の女性のためになったと思う」と今回のプロジェクトに意義を見出していた。

■広告を打つために4000万円を投下したが…

そもそも、このプロジェクトが着手されたのには以下のような背景がある。

以前、エアウィーヴは「睡眠と女性の美には関連がある」というイメージの広告を打つために4000万円を投下したが1000万円分しか売り上げが出なかった。

「当たり前だが、実証データなしでは効果がないことが分かった」と高岡本州会長。

そこで今回は実証データをしっかりと取るために美容睡眠研究プロジェクトを開始したのだ。科学的にエアウィーヴを用いた睡眠と美容の関係性が結びつけられれば、売り上げは増大するということだ。

東京オリンピック・パラリンピックの寝具パートナーに就任しているエアウィーヴ。リオ・オリンピックでも日本の選手団に寝具を提供する予定だ。エアウィーヴはアメリカをはじめとした世界市場にも本格的に市場拡大を進めている。

高岡会長は、「乃木坂のみなさんと一緒にアメリカにもチャレンジしたい」と乃木坂とのさらなる連携にも意欲をみせていた。