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【ブックフェア】“日本と世界”“大人と子ども”“本とその他”が溶け合うイベント

 「第23回東京国際ブックフェア(TIBF)」が、9月23日に東京ビッグサイトで開幕した。25日までの3日間、100万冊以上の書籍の販売・展示のほか、講演会やサイン会、原画展示やセミナーなど、さまざまなイベントが開催される予定だ。

 会場は「総合出版エリア」のほか、「人文・社会科学書フェア」「自然科学書フェア」「ワールドブック&カルチャーフェア」「児童書フェア」「こどもの学びフェア」「読書グッズ・雑貨ゾーン」「電子書籍ゾーン」に大きく分かれている。

 ただこうしたジャンル分けはきわめて曖昧だ。児童書ブースに大人でも興味ひかれる本があったり、電子書籍ブースに実験的な装丁の書籍が展示されていたり、複数のエリアに出展している出版社があったりする。読書グッズを見ていたはずが、ワールドワイドの絵本のブースが隣接しているので、そのまま流れで見てしまう。しかし、こうした知的な思わぬ出会いこそが、書店ぽいとも書籍ぽいとも感じられる。ブックフェアがいつまでも本好きの祭典である由縁だ。

 たとえば、今回の東京国際ブックフェアには、20か国が参加しており、海外の出版社も精力的に、自国・自社の出版物を紹介している。中国・韓国が目立つが、記者が特に気になったのはマレーシアのブースだった。マレーシアブースでは、日本向けに翻訳された「ハラルをよく知るために」「マレーシア国民のゆくえ」といった書籍、作家の絵本のほか、ムスリムの人気キャラクター「アナ・ソレハ」のグッズや絵本を展示していた。

 すでに知っているという人もいるかもしれないが、「アナ・ソレハ」は、マレーシアで人気の女の子だ。ムスリム(イスラム教徒)であるため、ヒジャブ(頭を覆う布)で髪型はわからないが、その色合いはパステルカラーでキュート。1998年の誕生以来、徐々に人気を広げ、すでに同国の教科書にも登場しているという。日本でのキャラクター展開があるのか、それが成功するのか、それは難しい点も多いだろうが、「アナ・ソレハが東京国際ブックフェアに出展している」というのは、大きな意味を持っているように思う。これこそが「ブックフェア」さらには「本」の楽しさに思える。アナ・ソレハを使って、ハラルやイスラム教について、日本人向けにわかりやすく解説するコミックが発売されれば、注目されるかもしれない。

 こうした融合は「大人と子ども」という区切りでもありそうだ。ここ数年人気になっている仕掛け絵本は、子どもも大人も関係なく魅了されている。児童書のコーナーに高額な絵本がある一方、大人向けのコーナーに廉価な絵本が並んでいる。そしてどちらも、実際には年齢の区分なく楽しめる内容だ。記者は、「こどもの学びフェア」エリアにブースを出していた今人舎で、絵本「奇術学」を1冊購入した。30種以上の奇術のネタが、1冊の絵本に仕込まれている。「ドラゴン学」あるいは「魔術学」あたりも購入したい。

 さらに、「本」という範疇に限らず、キャラクターグッズ、書架やブックカバー、文具といったアイテムもブックフェアでは人気だ。本に対するフェティッシュな愛情が周辺にもスライドするのは、愛書家であれば、よくある話。愛書家だからそうなのか、そういう人が愛書家なのか。「本」というのは、ある意味、どんな知識や興味でも融合できるハブのような存在だ。形や内容を変えつつ、ブックフェアの熱気は、まだまだ続くだろう。
提供元:リセマム

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