フレンチブルーミーティングはフランス車を中心にしたイベントだが、フランスを通して様々な「フランス」に触れられる点も、そのイベントの意義の一つである。フランスで生まれた世界の医療団のプロモーションもその一つである。
1980年にフランス人の医師15名がボートピープルの救出に当たり、その後フランスに帰国後設立したのが世界の医療団の起こりである。日本では、1995年1月に発生した阪神淡路大震災で医療支援チームがフランスから派遣されたことをきっかけに発足。2015年で20周年を向かえた。国内のみならず海外へもその活動の場を広げ、、2015年は日本人の医師8名、看護師4名が派遣された。 サイクロンで国民の半分が被災したバヌアツ、大地震が発生したネパール、難民問題が深刻なシリアを中心とした中東アフリカ地域での緊急支援。ラオス、ブルキナファソ、ハイチでの長期支援。そしてミャンマー、マダガスカルで実施している「スマイル作戦」の報告を、フレンチブルーミーティングの本部受付横のスペースで実施した。 スマイル作戦とは、先天性の疾患や、戦争、事故などで、顔面や身体機能、外見の障害を持つ人々への手術を無償で実施する活動だ。生命に直結しない障がいに対する医療があと回しになることで、世の中から差別や迫害を受け、疎外されている人が多いのだという。1989年に始まったjこの運動で、20か国以上の1万3000人もの人が手術を受けることができたのだという。日本は1996年に活動に参加するようになり、延べ225名の医師が海外で執刀した。 この活動は、現地への医療技術の移転もその目的の一つなのだという。「この活動で目指すのは手術の必要な子供が一人もいなくなることではありません。各国でそれぞれ必要な手術が適切かつ安全に行われるようになることです。そのために現地での医師の育成はとても重要なことなのです」と語る、活動に参加した阿久津医師のメッセージも紹介された。 「こうした活動にも皆様のご協力なくしては続けていくことは難しいのです。例えばひと月に1500円の支援を1年間続けていただくと、300人の子供の診察を実施することができるのです。フランス車を愛し、フランスに理解のある皆様には、まずこのフランス発祥の国際医療支援の存在を知っていただき、ご協力いただければ幸いです」。世界の医療団認定NPO法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポンの梅田さんは語る。 この日ここで支援を申し出た人には世界の医療団×フレンチブルーミーティングのステッカーが進呈された。
提供元:Response
|