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AMG GT S、C43、C63をサーキットで乗り倒す…AMGドライビングアカデミー

メルセデスベンツやメルセデスAMGは、消費者向けにグローバルプログラムをいくつも展開している。そのひとつメルセデスAMGの「AMGドライビングアカデミー」は、定常円、ドリフトコントロール、サーキット走行といった高度なドライビングスキルを本格的に学ぶことができる。

編集部では、このうちアドバンスコースに参加することができたので、その様子をレポートしたい。

国内では、3月2日、3日の2日間、富士スピードウェイにて開催された。AMGドライビングアカデミー(アカデミー)は、ベーシックとアドバンスの2種類が設定され、ベーシックは1日プログラムを別メンバーで2日間開催される。アドバンスは同じメンバーが2日間をかけて、さまざまなドライビングレッスンを受ける。今回の参加者はベーシックが各日30名、アドバンスが10名、総合計70名によって開催された。

用意された車両は、すべてメルセデスAMGの、『C63』、『C43』、『E43』、『A45』、『CLA45』、そして『GT S』だ。

レッスンコースは、富士スピードウェイ内の駐車場スペース、ドリフトコース、本コースを使ったものとなり、現役のGTレーサーを含むインストラクター6名がみっちりドライビングテクニックを指導してくれる。

レッスン初日は、腕慣らしを兼ねた基礎練習がメインのプログラムとなっている。ウェット路での定常円、コーナードリフトなど「アジリティスラローム」によって、車の挙動やコントロール学。当日はあいにくの雨でコンディションはよくなかったが、続く本コースでの走行含めて、逆に車の限界やスリップコントロールを身につける絶好の機会となった。

本コースでの走行は、原則としてインストラクターが先導して、1周ごとに先導車の後ろが順番に入れ替わる隊列走行(リードアンドフォロー)だが、ペースは甘くはない。参加者のレベルに合わせたペースとはいえ、気を抜くと置いていかれる。参加者は、前半のアジリティスラロームで、ハイパフォーマンスカーといえど、ヘビーウェットでは限界コントロールが難しいこと(EPSが介入するのでスピンはめったにしないが)を学んでいるので、慎重かつ的確なコントロールが要求される。

初日の最後は「オートクロス」というジムカーナ風のタイムアタック。スラロームやS字、鋭角ターン、ゴールは、パイロンで囲まれた1台分のボックスエリア内で停止するという短いながらスピードコントロールが難しい設定だ。とくに各コーナーはアウト側にも規制パイロンが設置され、ちょっとでもオーバースピード気味につっこむとコースアウトしていしまう。これをヘビーウェットでこなすわけだから、相当な練習になる。

オートクロス終了後、サーキットを後にして、アカデミーが用意したホテルでの宿泊となる。レッスンはかなりハードだが、アコモデーションはメルセデスAMGならではの高級コース料理と温泉で疲れをいやしてくれる。こういうメリハリは重要だろう。

2日目はさらにハードになる。まずは、前日のおさらいを兼ねて、オートクロスをこなす。天候は回復し、レッスンがスタートするころには路面はドライとなっていた。当然、前日よりタイムアップになるが、どの参加者も車のコントロールがうまくなっている。

オートクロスの次は、すべて本コースでのレッスンとなる。まず、今回のアカデミーの目玉ともいえるGT Sによるリードアンドフォロー走行。走行は5台一組で行うため、一度コースインすると、かなりのペースで5周(状況によってクールダウンのプラス1周)をこなす。

GT SのRACEモードをサーキットで試せるめったにない経験だ。隊列の入れ替えはホームストレート上で行うが、それでもストレートエンドでは200km/h前後(インストラクターが後続車のペースや力量にあわせてくれる)に達する。富士の100Rもダンロップブリッジも、参加者としては各自の限界でモンスターカーを操る貴重な体験だ。同時に高速でのブレーキングやコーナリングテクニックを身につけることができる。

その後は、ビデオとGPSロガーを搭載したGT Sで同様な隊列走行を行い、午後にその映像やデータをみながらそれぞれのテクニックについての解説、指導が行われた。このときの先導車は高木虎之助選手。ラインどりやハンドル操作について厳しいチェックが飛び交う。

高木選手は、次の「インディビジュアル」というプログラムのインストラクターも務めた。これは、インストラクターが先頭車の直後につき、前の車を追いながら無線で指示をしてくれるというもの。これも5台が1周ごとに隊列を入れ替えての走行となる。車両はC43だが、前方がクリアな状態でのラップとなるため、参加者としては本コースでのタイムアタックが可能だ。なにしろ、後ろはプロレーサー なので、参加者にとっての全開は余裕でついてこれる。

必死で走っていても、無線から「アウトから入りすぎ」「もっと手前から」「まだ車両2台分くらいインによれる」「侵入(速度)高すぎ」「アクセル空けるのが早い」などとアドバイスがとんでくる。これは、助手席に乗ってもらう方式のレッスンに匹敵、もしくはそれ以上のレッスンになるのではないだろうか。

プロレーサー、インストラクターについてプロの仕事と思ったのは、ラインどりやアクセル操作に関する指摘は厳しいが、「ブレーキが早すぎる」「もっと踏める」といったアドバイスはないことだ。これはレーシングアカデミーではなく、あくまでドラビングアカデミーなのだ。

プログラムの最後はC63によるリードアンドフォローだ。C43のRACEモードとの違いを比較したり、V8ターボのサウンドを楽しみながらのレッスンとなった。

F1開催も可能な国際公認サーキットで、ほぼ終日これだけの走行が楽しめるプログラムはなかなかない。参加者の声もいくつか紹介したい。

愛知県から参加の50代男性は、奥さんと息子さんを連れての参加。しかも息子さんは2日目のベーシックコースにエントリーしており、親子でアカデミーを受講した形だ。E280のオーナーでもう20年以上メルセデスを愛用している。その影響か長男も免許をとって、ベーシックにエントリーしたという。「息子と車の共通話題で会話できるのがいですね」とはお父さんの弁。奥さんにご主人の趣味について聞くと「事故は心配だけど、他の道楽より車だけなら」と容認しているようだ。

神奈川県のCLAオーナーの男性も奥さん同伴での参加だった。 「車は父の代からの影響で、AMGは30代から乗ってます。アカデミーは、海外と同じプログラムで開催されるとのことで、ぜひ運転スキルを向上させたいと思って参加しました。アジリティのレッスンが面白かったですね」とのこと。

ただ、複数の参加者から「当日の進行で次にどのレッスンをやるのか、順番がわかりにくかった」「食事、飲み物、同乗体験などサービスはあるが、同伴者(女性)向けに周辺観光やショッピングのようなプログラムがあってもよい」という声も聞かれた。

サーキットをこれだけ占有し、大量のレッスン車両を投入するプログラムに観光ツアーまで入れるとなるとかなり大変だとは思うが、同伴者の待ち時間への工夫はあってもよかったかもしれない。

今回、車両トラブルや事故もなく2日間の日程を終了したが、その陰には、インストラクターのほか車両のメンテナンススタッフ、タイヤサポート(ミシュランが協力)、関係者があってのことだと思う。車両もハードなレッスンで相当酷使されているのだが、ブレーキローターがダメになる、ダンパーがへたる、エンジンがおかしくなるといったこともなく、サーキットを走れるポテンシャルを持っているということだろう。
提供元:Response

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