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アニメのプロモーションで大切なことは?「弱ペダ」と「Re:ゼロ」のPR担当者が伝授【AJ2017】

AnimeJapan 2017のビジネスデーである3月23日および24日、一般社団法人 日本動画協会の事業であるアニメビジネス・パートナーズフォーラムの協力のもとアニメビジネス基礎講座「AJ×ABPF アニメビジネス大学」が開催された。

24日に行われた講座「ア二メを観ている人は誰? アニメの広がりとターゲット」では、亀山泰夫(一般社団法人CiP協議会)をナビゲーターに、東宝株式会社 下山 亮がTVアニメ『弱虫ペダル』シリーズのPR事例を、KADOKAWAの吉武真太郎がライトノベル原作でTVアニメが大ヒットした『Re:ゼロから始める異世界生活』のメディアミックス展開事例を紹介した。

まずは下山が『弱虫ペダル』シリーズのPR事例を紹介していく。オタク少年である小野田坂道がサイクルロードレースに魅了され、部活を通して成長、ハラハラのレース展開、熱いドラマを描いた本作。当時、日本でサイクルロードレースがプロスポーツとして十分には浸透していなかったものの、熱いドラマやレースアクション、魅力的なキャラクターなどから、ユーザーがさまざまな入り口から幅広い楽しみ方ができる作品だと感じたという。

プロモーションにおいては、作品が持つ魅力を大きく出すところには大きく、その一方で細かくポイント化して打ち出すことを心掛けた。例えば、男性に向けては「熱いスポ根モノ」であること、「サイクルロードレース」というテーマ、「ロードバイクブランドや大会とのコラボ」という男性に刺さるポイントを提案。さらにTV視聴だけでなく、見逃し層・新規層獲得のため配信サービスでの取り組みも積極的に行った。一方、女性に向けて考えたのは、「スポーツ部活の熱いドラマと多彩なキャラクター」の打ち出し。例えば、本編そのもののドラマだけでなく、「本編で見られるキャラクターの「ON」の部分の対になる「OFF」の部分を見せて、キャラそれぞれをさらに深堀するオリジナルアニメを制作し、それを予告編として放送した。そして、それぞれにファンを持つキャラクターのグッズ展開やコラボイベント、演じるキャストのイベントなどを展開。さらにTVアニメが放送されていないクールの合間にも大小さまざまな施策を打ち込むことで、ファンの熱量が持続され、着実にファンが増加。ユーザーそれぞれがそれぞれの楽しみ方で作品に触れてもらうために、クオリティの高いアニメ本編だけでなくさまざまな宣伝・商品企画を2013年から現在まで続けている。結果、TVアニメ版だけでなく劇場版も公開されるなど、深夜アニメとしては異例の長期シリーズとなったと言える。


「Re:ゼロから始めるメディアミックス生活 ~「Re:ゼロから始める異世界生活」展開事例~」と題して講義を行った吉武は、原作ファンを裏切らず、同時に新規ファンやライトなファン層を取り込むPR展開が大切だと話す。アニメ化前はシリーズ累計40万部の売上だったが、アニメ化してからは累計200万部を突破する大人気作に。ひとつの原作をコミカライズ、ゲーム、ラジオ、グッズ、アニメと幅広く展開していった。

吉武が挙げる、展開における4つの重要なポイントも興味深い。(1)アニメコンテンツのタイアップでは「アニメであれば何でもいい」ではない、(2)権利に関する知識と理解が重要、(3)PRは作品公式のニュース発表に合わせる、(4)最も大切なのは作品愛の4つが挙げられた
吉武は、コアなアニメファンは舌が肥えているので、ただの萌え絵を使ったタイアップさえすればいいというわけではないとして、作品として、またコラボとしてクオリティの高いものであることが求めれると説明。さらに「アニメはあくまで2次展開で、原作ありきのものなので、何かを進めるには都度確認が必要になる」「PRは作品のニュース告知タイミングに合わせることで確実に届くように」「『運営はよく分かっている』とファンに感じてもらえるようなタイアップを行うこと」と作品展開における注意点をレクチャーした。

最後に吉武は、いかにお客さんに気持ち良くお金を使ってもらえるかが大切と受講者に説き、セミナーを締めくくった。

ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]

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