Hondaウエルカムプラザ(東京・青山)で7月17日(祝・月)におこなわれた『鈴鹿8耐 40周年記念トークショー』に、優勝5回という最多勝記録を持つ宇川徹さんがゲストとして呼ばれ、ファンの前で軽妙なトークな披露した。
---:現役時代は世界中のグランプリを走りながら、鈴鹿8耐のときは耐久マシンに乗り換えるわけですからタイヘンですよね? 宇川さん:(鈴鹿8耐の)スーパーバイクから、GPに戻って250に乗るっていうシーズンが一番タイヘンでした。大治郎も言っていましたけど、(超軽量な250と比較して)重くて動きが鈍いリッタークラスから、俊敏なマシンに乗り換えるっていうのは苦労します。96年でしたね。「8耐には出たくない」って話しをしたことがあったんですよ。 ---:グランプリに集中したいですものね。 宇川さん:そうです、チャンピオンを獲りたかったんで……。そしたら現場から「甘い」と。だから、そのときはワークス寄りじゃないチームに配属されちゃったりして……。他はみんなスペアのマシンがあるんだけど、僕のチームはなくて……。 ---:ということは、さっきの言葉の“勝てる体制”というところから離れてしまうと、苦しくなってしまうんですね。 宇川さん:あぁ、こんなこと言っちゃってよかったのかな。 ---:そして翌97年に悪天候の中、勝つわけですね。8耐で優勝したことでライダーの生活とか、ガラッと変わるのですか? 宇川さん:やっぱり(鈴鹿8耐は)、ホンダにとってすごく重要なレースですからね。97年のGPはランキング5位で、まぁイマイチですよね。でも、(鈴鹿8耐を勝ったおかげで)もう1年チャンスをいただくことができました。
提供元:Response
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