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吉田涼香は自然の中一人で過ごす子どもや、物思いに耽ける子どもを多く描いています。彼らは孤独でも寂しいのでもなく、一人の世界や自然と一体となることを楽しんでいます。
「自然と同じ強さを持った子供を描きたい」という作家の思い。鑑賞者はいつの間にか絵の中の子供に、自身や知っている誰かを重ねたり、自由に物語を作ったりと作中に感情移入し、ふと、温かな何かが心に残っていることに気付きます。 「今回の個展のタイトルは『つながり』としました。日々の体験、記憶、想像を元に絵を描いていますが、一番の核にあるのは子供の頃に感じていたことや空想していたことです。絵の中の子供たちはみんな同じ世界の違う場所に存在していて、出会うことはなくても何かでつながっているように思います。」-吉田涼香- 作家が互いにつながっているように感じるという同じ世界・違う場所に描かれる作中の子供たちは、画面を跨いだ現実世界にいる鑑賞者の記憶や感情とも優しくつながっていくことでしょう。 本イベント提供者
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